7月の三連休、1日有給を追加して、コソボ・マケドニア・アルバニアに行ってきました!
旅行記は4Travelに上げていますのでこちらもご覧くださいね。

今回はその中で行った、アルバニアのティラナ国立美術館の社会主義アートについて書いてみます。
そもそも社会主義アートとは
私的見解ですが
国を挙げて「社会主義の国は、素晴らしいんだ!」っていうのをアピールしているアートです。
特徴としてはこんなのがあります。
- 労働とそれを楽しむ労働する人
- 社会のために働いてるという希望に満ちた目
- 製鉄所の重要性をしっかり描くこと
- 赤い旗を掲げること
- みんな笑顔で楽しそうなシチュエーション
- 肥満はいない、みんな働いてるからがっちりてる
一見してみたら「なんかすごいね!」です。
資本主義・個人主義に慣れきってしまうと、苦笑してしまうようなシチュエーションです。
でも彼らは本気で信じています。「ユートピアがある」と。
例は北朝鮮の絵とかもそうだし、ベトナムなんかでもちらほら見かけます。
ティラナの美術館には社会主義時代のアートがあります
こちらがティラナの国立美術館です。

入場料は200円ほどと安く、さらに英語のしゃべれるスタッフもいます。
さらにフラッシュ使わなければ写真撮り放題。
なんと太っ腹なんでしょう。
ここの美術館のメインは、2階にある社会主義時代のアートです。

アルバニア人の当時のアーティストたちが、これらを描きました。
好きで書いてたかどうかはここでは聞かないことにして(;^_^A

左)鉄工所で働く若い人の後ろに赤い旗
中央)なんか戦ってるであろうシチュエーションと語り合い
右)なんか戦ってるであろうシチュエーションと赤い旗に希望
こんな具合なのが、面白いなぁって。わかりやすいアートですね。

この絵に描かれている人たちの、どこか希望のある目。溶鉱炉を覗く希望の目。これが社会主義っぽいなと思うのです。
で、この絵の後ろの方に文字があるでしょ?
大体こうゆう文章って社会主義を引き立たせるような文字なんですよね。
北朝鮮でもこんな感じなのがたくさんあるし。
ってことで写真を撮り、のちほどアルバニア語をGoogle翻訳してみました(日本語翻訳するとおかしくなっちゃうから英語翻訳で)。
上の写真では
「we have been party class」
つまり「みんな党員!」ってことか? 社会主義っぽくていいなー。
他にも色々あって集めてみました。

これなんか芸が細かい。
赤いところは
「Profiting Dictatorship and Proletariat」
プロレタリアと独裁の利益のために!!!
その奥の赤文字は
「35 years of release」
自由になって35年目
そうか、二次大戦後から35年ってことか。
二次大戦時はムッソリーニにいじめられてたアルバニアだからね。
トラクターの横にある文字は
「we work to live as in anticipation」
希望の人生のために働く!!
うーん、社会主義っぽい!こうゆうのを壁に張り出すあたり、いい!
素朴な疑問、これに騙される人がいるのか?

結局のところ、本当にこれを見て
「頑張ろう!」
「いい社会を作ろう!」
とか思う人がいるのかどうか。
そもそも誰に向けて書いてるんだろうか。
そしてもっとも、これは幸せなのかどうか。
こうゆう絵って資本主義にはないでしょ?あったとしても大変そうで辛そうで悲しそうで見てて辛い。
でも社会主義のアートって労働でハードそうなのに希望に満ちてて、その希望がよくわからない理解不能な希望なんだよね。
現実社会で起こってることはもうそれはハードで食べれなくて苦しいのに、絵だけは希望をアピールするという矛盾。
なんかおかしい。その滑稽さが面白いんだと思う。
ちょっとおかしな趣味だけれど(;^_^A
ということでティラナに行くことがあれば、行ってみてくださいね。
とか言ったところであまりいなさそうだけど、でもアルバニアいいところでしたよ。人もフレンドリーだし。
以上、アルバニアのティラナ美術館と、社会主義のアートについて書いてみました!
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